3月21日(水) 晴れ

ムーンライトえちごのリクライニングシートの角度が大きいために眠ることは出来たが足が宙に浮いた状態となり、足の置き場に困ってしまった。万全な体制で眠り、4:20分長岡駅到着で目覚めてしまった。長岡駅のホームに出て一服したがやはり北陸地方はまだ寒かった。雪も線路に残っていた。これから北へ向かうのでどんどん寒くなっていくのだ。新潟駅から全席自由席となり終着駅の村上には6:04分に到着し、地下道を下って2番線へ向かい、酒田行きの電車に乗ろうとしたがドアは閉まっていた。しばらくすると後から来た人が手でドアを開けているではないか。手動式だったのだ。予定通り向かって左側の席を確保し、日本海を眺めて過ごした。長岡付近は見渡す限りの田圃ばかりをぼっーと見ていた。乗客もムーンライトえちごからが多かった。だいたい鉄ちゃん達も3,4人くらいで行動していた。酒田駅には8:32分に到着し、改札を出た左側にある立ち食いそば屋で「天玉そば・たらこおにぎり(470円)」を食べた。駅前で一服をしながら1時間ほど時間を潰して秋田行きの電車に乗り込んだ。ここからの電車は俗に言う701系統の電車で山手線のようにボックス席のない車両であった。旅情をぶち壊す車両である。しかも2両しか連結しておらずとても混雑していた。途中から高校生も乗車してきて都内の満員電車のようだ。座れるほどの車両を増やさないとJR離れが必ず起こると思う。もっとひどかったのが秋田発青森行きの電車であった。11:54分発で乗り込んだがやはり車両が少なくて人が立っており、すし詰め状態であった。ちょうど昼時で食事を取りたいところだがやめておいた。701系統の電車では山手線の通勤ラッシュの中で食事をするのと一緒である。このような状況下では駅弁など決して売れまい。羽越本線では雪をかぶった鳥海山を眺め、女房の田舎である羽後岩谷駅を感慨深げに眺めていた。奥羽本線では雪の深さに驚いていた。北に行けば行くほどホームにつもった雪が厚くなっていく。青森駅には予定通り15:37分に到着し、駅横にある観光案内所で地図をもらい、「貝焼き」の店を紹介してもらった。店が開くまで1時間近くあったのでロビーで途中まで日記を書き、明日泊まる予定の稚内モシリパユースホステルに電話をして予約を取り、「じゃんがら」という店に5:00前に出かけた。地酒「じゃんがら」1合と目当ての「貝焼き」を食べたが、冷凍ホタテの小粒が入っているだけで後は玉子丼であった。やはり観光案内所で紹介する店はろくなもんじゃないと再認識した。30分ほどで店を引き上げ、駅前にあるアウガ地下の新鮮市場内を歩いて見たり、ラビナ駅ビル内を散策して過ごし、予定通り18:08分の海峡11号に乗り込んだ。この電車はこの時期「ドラえもん海底列車」になっていた。指定席を新宿駅で買ってはいたがガラガラであった。しかし足を伸ばして座れることを考えれば良かったと思う。青函トンネルのどの位置にいるのかもパネルで表示していた。外は既に暗く車窓を楽しむことは出来なかった。20:39分に函館駅に到着し、昨年の夏に子供連れで断られた「魚一心」で熱燗2合と刺身1人前を堪能した。とても美味しかった。昨年のことを会計時に主と話をすると恐縮していた。函館はとても寒く、吐く息も白い。22:30分に駅に戻り、これから23:30分発のミッドナイトに乗り、明日の朝札幌を目指す。疲れも多少出てきたようである。風邪を引かぬように気をつけねば。
PM 10:35 北海道函館駅構内にて

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