3月22日(木) 晴れ

ムーンライトえちごと違い座席が広いせいか、ゆったりとした寝心地であった。隣の席に座った青年の咳が気にはなったがマスクをして寝てしまった。朝方起きてみると青年は空いている席に替わっていた。ミッドナイトの喫煙車両は丸々空いており、自由席もがらがらであった。学生の休み前なので混んでいないらしい。列車は定刻通り6:30分に札幌に到着し、すぐに10番線から出る滝川行きに乗り換えた。朝仕度もミッドナイトの中で済ませておいた。滝川駅には8:20分に到着し、オホーツク1号で深川に向かった。青春18きっぷでは特急は乗れないがこの区間だけ特急を使わないと今日中に稚内まで行けないのだ。自由席に座るとしっかりと車掌が来て特急料金と普通運賃の計750円を徴収していった。深川駅で降りて再び鈍行で旭川駅に向かった。旭川には9:15分に到着し、中央出口からではなく地下街に抜ける改札から出た。するとラーメン蜂屋の駅ビル店があった。当初は「梅光軒」に行こうとしたが観光案内所でもらったパンフレットには11:00からの開店だと書いてあるので、あきらめて駅ビル店の蜂屋に入った。ラーメン油多めと半ライスで720円だった。サービスも良く、とても美味しかった。次の電車まで時間があったので買い物通りをぶらつき、100円ショップをひやかして駅前の西武デパートに入って本屋で立ち読みし、駅構内の「ロッテリア」で半額のチーズバーガー(80円)とペットボトルの紅茶を買い、旭川発11:08分発名寄行きの電車に乗り込み、座席を確保した。思ったよりも混んではいなかった。うとうとしながら車窓を眺めるとすべてが雪に覆われていた。鹿児島の「春」と比べると又一気に「冬」が来たようである。同じ日本でもこんなに違うものかと不思議に思ってしまう。名寄で乗り換えて、又ワンマンカーの稚内行きに乗り込んだ。約4時間のロングランになるために座席確保には万全の体制で臨んだが、都会とは違って寒いホームに並んでいるのは関東近郊と思われる若者グループと私だけであった。12:44分発稚内行きに乗り込み、車窓から延々と続く冬景色の中の白樺並木やサロベツ原野を眺めていた。電車は定刻通り16:30分に日本最北端駅の稚内駅に到着した。最南端駅の「西大山駅」から最北端駅の「稚内駅」まではるばるとやっと来たという感動があった。駅の隣にある酒屋で地酒を買い、一人っきりで乾杯をした。まだ若さが残っていると思った。駅周辺をデジカメで撮影し、駅そばの営業時間を確認して歩いて3分の稚内モシリパユースホステルに17:00過ぎにチェックインをした。日記を途中まで書き、風呂に入り、途中の酒屋で買ってきた熱燗1合と夕食(つみれ鍋、ホタテの刺身、かぼちゃのオーブン焼、サーモンフライ、トマトサラダ、ご飯、コーヒー)を食べ、部屋にあるテレビで野球を見て8:00過ぎには寝るつもりである。同室の者は一人だけでT君という大学生だ。彼は全国都道府県のキーホルダーを集めているそうだ。夕食を注文したのは私だけで食堂にはハイファイセットがBGMで流れていた。年代に合わせているようである。旅情がわかるオーナーらしい。ペンション風のユースでとてもきれいである。独身時代を思い出させてくれた。
PM 7:45 北海道稚内モシリパユースホステルにて

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