7月18日(金) 晴れ

 今朝はAM6:00には目を覚まし、甲板に上がり天気を確認した。快晴のようだ。今日は一日中船の上。時間もたっぷりあることだし朝寝をしようと思ったが、AM7:00に起床の放送が入って目を覚ましてしまった。放送なんか入れるんじゃない。放送するなら昼間放送して島や半島を解説しろ。(奄美大島過ぎからは放送で島の名前だけは言っていたが)体が慣れてきたせいか気分も良く、朝食(緑のたぬき、明太子おにぎり、お茶)を食べた。その後食後の運動と思い船内を隈無く散策してみたが、10分もあれば回れてしまい、再びベッドに戻った。二等寝台で横になりテレビを見ているといつの間にか眠ってしまい、気がつくとAM11:00を回っていた。何もすることがないということは贅沢でもあり、つまらないことでもあるのだ。人生と同じである。何度も何度も船内を徘徊するが別に代わり映えすることなく、敢えて言うならば顔見知りが増えることとその人が持っている本でどこに行くのか?帰省するのか?がわかることである。そしてもう一つ言えることは酔狂に50時間かけて沖縄に行くのは変わり者であるということである。飛行機ならば2時間30分である。ただ船から見る景色は最高で、去年バイクで訪れた四国の室戸岬や足摺岬を反対方向から見られたのは素晴らしかったし、沈む夕日を眺めているだけでも楽しかった。AM11:30頃昼食(赤いきつね、ウメしらすおにぎり)を食べた。船酔いもだいぶ収まってきたようだ。同じ寝台で横にいる20代サラリーマン風のお兄さんに寝台の写真を撮ってもらい少し話もした。持参したお菓子も少し分けてあげた。お兄さんは転勤で一年間鹿児島に行くそうである。つまり那覇まで行くのではなく途中寄港する志布志まで行くとのことであった。その後再び惰眠をむさぼり、起きたのはPM4:00過ぎであった。何もすることなく、時間だけが経ち、PM6:00にはウーロンハイ2杯とソーセージ、お菓子で済ませてしまった。船内の食堂で食べようと思ったが、30分くらいですぐ閉まってしまい、開いていたとしても気持ちが悪く食べられないといったことが続き、結局行くことがなかった。夕方九州大陸に沈む夕日がとても綺麗で、夕日が自分だけに降り注ぐ太陽みたいに真っ直ぐ正面に大きく現れたことはとても感動した。今回の旅もいい旅になりそうだ。志布志港到着が1時間遅れてPM8:00に着岸した。お兄さんは下船していった。電話をかけるために志布志フェリーターミナルへ行き、家に電話をかけた。次男は風呂に入っていた。明日もまたしばらく船の上である。
PM8:56 志布志港にて

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