何事も「ケセラ・ケセラ」の精神で旅に出ましょう。必要なものが出れば現地で買う。バイクが故障したら直してもらうまで待つ。といった「いい(良い)加減」な気持ちが必要です。さあ旅に出て体に溜まった澱を削ぎ落としましょう。いい旅を!
これも基本的には自由である。敢えて言えば、海沿いのルートは時計回りの方が海が良く見える。そして海沿いのルートと山沿いのルートをうまく組み合わせればバラエティーに富んだ走りが出来る。一桁と二桁の国道は交通量も多めであるので、もしも平行して三桁の国道や県道があれば(北海道等)そちらを走ることをお勧めする。地域の生活感やその土地の匂いといったものを肌で感じることが出来ると思う。
定義なんて何もない。よく何々県や離島を回っていなければ、日本一周にならない。最端を行かなければ日本一周とは言えない。と言う人がいるがそんな事は気にしなくていいのである。内陸部を走ろうが、海岸線沿いを走ろうが自分の思った道を走ればよい。旅とはそういうものだと思う。
人によっても違ってくるが3ヶ月もあればとりあえず日本一周は出来ると思う。しかしこれだけの長い期間旅が出来るのは、自営業、親の財産を食いつぶしている人、無職の人、優秀すぎる学生のいずれかしかいないと思う。仕事があり、しがらみを持ち、家庭を持っている人は分割で日本一周をするしかない。1年とは言わず数年かけて回る事だって可能なのだ。自分の置かれた環境や状況等によって判断するしかないと思う。時期も人それぞれ違うと思う。敢えて言わせてもらえば、梅雨の時期だけは避けた方が良いと思う。
必需品はまずお金、そして地図である。自分にとって見やすい全国版の地図とコンパクトな地域別地図の両方があると便利である。
雨具は良い物が断然良い。雨の中走ることを考えるとゴアテックスのような素材じゃないと長時間のライディングは、体が冷えて辛いだけである。
カメラは今あるもので基本的には良い。中には一眼レフのカメラを持って来るライダーがいるが、カメラを取り出すだけでも苦労していた。軽ければ軽いほど良い。
動画音楽配信等は人それぞれで決めればいいが、旅に出て時間がある時には他のライダーと情報交換したり地元の人達と話をする方が楽しいと思う。
荷物のパッキングは網状のストレッチコードとY状のストレッチコードの2本でしっかり固定しよう。バイクは安定感が一番大切である。
新たに購入せずに今あるものを最大限に利用して自分なりに工夫してみよう。
基本的には車載工具と緊急用のスプレー缶のパンク修理剤さえあれば大丈夫だと思う。「もしも」の事を考えてあれこれ持って行くのは荷物を重くするだけである。もしもバイクの調子がおかしくなったら地元のバイクショップに持ち込めばよい。但し最低限チェーン張りだけは自分でできるようにしておこう。
野宿を考えていろいろとキャンプ用品を持ち歩く事は荷物を増やすだけである。極貧の旅をするのならば必需品だろうが、カプセルホテルやユースホステルに泊まる旅ならば、あれこれはいらないと思う。ただ寝袋くらいはあっても良いと思う。たまにはビジネスホテルに泊まるのも乙なものである。
現金を大量に持ち歩かないで、郵便局に預金しておき、必要な時に旅先のキャッシュカードで現金を下ろした方が安全でお勧めである。郵便局は小さな町でも全国各地にあるし、大都市に行けば週末でさえ下ろす事が出来る。但し週末は多めに現金を用意した方が良い。クレジットカードも1枚あると土産を自宅に送る際や急な出費等の時に現金決済しなくて済む。
数台持っている人なら選ぶことが出来ようが、普通ならば今乗っているバイクで旅立つことを考えよう。普段乗りなれているバイクが一番良い。オンロードバイクは舗装された道路、オフロードバイクは砂利道に適しているが、どちらも一長一短である。敢えて言うならばアメリカンタイプの疲れなくて燃費が良いバイクが良い。今回使用したHONDA125CCカスタムは1リッターあたり55キロも走り、フェリーや有料道路も原付扱いだったので経済的であった。コンスタントに60キロ出れば日本の道路を走る上では充分である。旅立つ前の整備もお忘れなく。



 

 

 

 

 

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